やってきた新人

今日から入ってきた新人のお姉ちゃんが、私の同級生の妹であった。いやー世間は狭い。

パートタイムの仕事なので、同年代の知り合いと出くわすことがまずないもんだから。職場で再会した高校の同級生はダブルワークしてるし。いやー、驚いた。

彼女とは家が近所。同じ地区で、地区ごとの行事では必ず顔を合わせていたので小学生の頃はよく一緒に遊んだ。

覚えてっかな〜、とドキドキしながら挨拶したら、あぁ!って。ほっとした。

化粧はしていても同級生(男)にそっくりな妹ちゃん。遠目でもすぐわかったよと言うと、『ゾノも変わらんねw』と。私は三歳からもうこの顔である。

再開して、地味に感動したのが、タメ口だったこと。

小学生のときは年上年下関係なく、敬語も何もない間柄だった近所の遊び仲間だったとある子達が、中学に入ってから急に敬語を使い出して切なくなったあの頃。

ねぇ!敬語使わんでいいよ!と何度か言ったことがある。それでも頑なに敬語を使い、尚且つ先輩と呼び始めたときは、違和感以外の何物でもなかった。

まぁ、先輩って呼ばれるのはまた違う意味で気持ちよかったんだが。

今回再会した子は、確か3つ下だった気がする。学び舎を共にしてないためか、昔と変わらない対応でとても嬉しかった。

休憩も終わりくらいに話し掛けたのであまり話せなかったが、妹の話がでた。私の妹と彼女の妹は同い年で、中学のときは一緒に登校したりする仲であった。

私と同級生から見たら、10違いの妹。ひとつふたつの妹弟なら周りでもよくいたが、10違いの妹がいるのはその同級生くらいしか居なくて、勝手に親近感を沸かせていたのを思い出す。

その同級生、免許試験場で出くわしたり、私が交通事故にあった時に現場に居合わせたりと、ふとした時に再会する人だ。

まぁ事故現場では再会というより目撃されたのだが。

同級生の母親談で、普段なら事故やら何やらあってもスルーするはずの彼が、その日は何故だか車を降りて見に行ったのだそう。

私が起き上がろうとしたタイミングなのか、救急車に乗るタイミングだったのか、私だとわかった彼は、自分の母親に『ゾノがバイクで事故ってる。家族に連絡した方がいいんじゃないか』と連絡。彼の母親から連絡を受けたうちの母親が、彼の母親と共に現場に急行した。

昔は憧れの人であった。その彼が!と、術後の激痛に苦しみながらも嬉しかったのを覚えている。

そういえばその事故、なかなかに大きなものであった。事故後に携帯を見たら、事故って1時間後くらいに『大丈夫?』的なメールをくれている子がいた。

そのメールがあった時点では、少なくとも友人たちは私だと知る由もないはずだったのだが。後からそのメールをくれた子に聞けば、近くで事故があってるのを聞いて、何故だか、もしかしてゾノが?と思ったらしい。これが虫の知らせというやつなんだろうか。


大人になると偶然の再会が増えて楽しいものである。

とりあえず、せっかく入った人逃してなるものか精神で、彼女とは仲良くやっていこうと思う。