なんたる寒さ

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寒いと言いながらアイスを食べた。

こたつに入ってアイス。幸せなひととき。あああ。



今日、帰ってくるときに、半袖半ズボンの小学生を見掛けた。

私もあんな時代があったなぁ、と。

一つ下の弟と競うようにして、真冬に半袖で登校していた小学校時代。寒いのにそんな格好をするというのがロックでクールだと思っていた。

クールじゃねぇよ、coldだよ。母は、そんな姉弟を見て『己を戒めてるの?』と言っていた。当時はなんのこっちゃという感じだったが。今思うと苦行しているようにしか見えなかったのだな。わかるよ。今なら。苦行だよ。

そういえば、今年頭くらいにばあちゃんの法事でうちに訪れた坊さんが、くそ寒いのに靴下を履いていなかった私と妹を見て『わぁ、修行僧みたいやね』と言っていた。

坊さんならではの突っ込みに何となくツボった家族。以来、寒いのに靴下を履いていないと、家庭内で『修行僧』と呼ぶのが流行った。今日も帰るなり靴下を脱いだ私に母が『またこの修行僧が、ついでに風呂掃除してきて』と行を命じてきた。

うちはタンクにお湯を貯めて使うので、掃除は水で行った。苦行である。修行僧らしく。



うちはエアコンの暖房機能を使う習慣がなく毎年ストーブで暖をとる。

そして、私の部屋にストーブはない。キンキンに冷えている。

前に電気ストーブを買ったのだが、やたら電気食うと母から苦情を訴えられて以降、妹の部屋にオブジェとして飾られている。

なもんで、友人宅やアナゴくん宅に泊った際、部屋が温もった状態で寝るということに慣れない。

電気ストーブがあった時は、タイマーなどつけず寝る際は消して、次第に空気が冷たくなっていくのでまだ良かった。冷たい空気がないと落ち着かない。

あったかぁ〜いお布団にくるまるのがいい。冒頭のこたつに入ってアイスを食うだとか、夏場の冷房でキンキンに冷えた室内で毛布にくるまって寝るだとか、そんなんが好きだ。

あったかぁ〜いお布団にくるまって、まどろんでいる内に中が熱くなる。足先が暑くなって、冷たい部分を探す。最終的にそっと布団から足を出して冷やし、いい感じに冷たくなったら布団に戻す。そんなまどろみタイムが好きだ。

部屋がぬくいと、どうかしたら布団を着ないじゃないか。誰かが隣にいたりすると尚更、人の体温でぬくいじゃないか。もはや布団を蹴ったくるじゃないか。切ない。

昨今一番お泊りをするアナゴくん宅は、一晩中暖房をつけている。もう、ぬくい室内で目覚めたときの、覚醒しない感。羽毛布団1枚ぺろんなので、消したら確実寒いだろうなと思って消そうよと言えない。

ぬくい布団の誘惑に打ち勝ってひんやりした床に足を下ろした瞬間にうおおとなりながらもばちっと目が覚めるあの感覚が常である。冬場は。どうにもすっきりしない。

クリスマスプレゼントに毛布を贈ろうか地味に悩んでいる。

こうして、文字を打っている間にも手がかじかんできた。ふぅぅ、寒い。

だがこれで、布団さんへの愛が更に高まるというものだ。

温もりよ、いざ。