巨神兵のようだ。
妊婦健診に行ってきた。も〜薬貰いに行きすぎていつが健診だっけ??てなる。
今も仕事休んでること聞かれたので体調不良のこと言ったら何で言わないんだみたいな顔されてしまった。
聞いてると、たまにそうやって体調不良で仕事休んでる妊婦さんの職場から『今どういう状態なんですか』って問い合わせが来たりするらしい。そりゃ、めんどい。
めんどいし、本人がきついって言ってるんだから休ませたれよ…と思う。
病院に言うほどじゃないきつさなんて普通にあるのに。ましてや腹に生き物がいるんだから。
母体って例え自分の体で生成した命でも異物!とか思っちゃうんだぞ。そんでその異物を受け入れるためにアホほど免疫力を下げるんぞ。
体調悪なる人もおるわ!そりゃ!
…ってね、まぁ私の場合は労働環境的に今の体調で毎日まともに働ける気がしないんだよね。えぇ、外仕事の体力仕事なもので。
重機行き交う中で作業しなきゃだから、周囲に気を配る余裕もないと正直命にも関わるし。
し、しにたくない!
と色々思うことはありつつまた診断書を出してもらいつつ。
エコーで腹の子を見てきました。最近、胎動がわかるようになってきたんでちょっと楽しみでした。
エコー検査開始してしばらく。先生から
「うん、元気な男の子でーす」って。
んっ?えっ?てなってる私に気付いた先生は「前回言わなかったっけ?」って。前回からわかっとったんかい。
ということで腹の子は男の子であるのが確定した。
性別が判明すると途端に…途端に我が家の子供が3人になることをハッキリと自覚した。ような気になった。
こないだ服をくれた友人が、3人目の妊娠を報告した時に言ってた。まさかゾノが3人の子持ちになるなんてねーと。
その友人も3人の子持ちなんだけどな…(笑)
まぁでも、もし旦那が2人で十分だねって態度だったら3人目は考えてなかったと思う。
旦那が3人目という選択肢を残し続けたのは、私が3人目を欲しがったときの為っていうのはわかってる。私が意見を翻しまくる人間だから。
第2子の出産前に、卵管結索という避妊手術をしてもらおうかという相談を持ち掛けたけどそれをやんわり拒否したのも、第2子出産後に「もう絶対次産まない」と言い続けたのに曖昧に笑うだけしかしなかったのも。
「こいつしばらくしたらもう1人欲しいとか言いそう」という、旦那による私プロファイルによって導き出された言動であった。
ただ私は本当に単純で。子供二人目を欲しがったのも、自分にきょうだいがいたから。
うちは3人きょうだいではあるが、妹は年が離れすぎていて、3人きょうだいという感覚がとても希薄だった。
年子の弟とずっと居たから、子供はずっと『2人』産むとしか考えてなかったし、旦那にもそれは言ってた。
だから第2子の出産前後は、3人目なんて本当に有り得ない話だったのだが。
旦那が3人目という選択肢を、私の考えを読んで、残してしまったがために想像してしまった。もうひとり子供がいる世界線。
それはまるで未知の世界。だが、私は基本的に旦那という人間が大好きであった為に、この人の子供をまた産めるのか…という喜びと、赤ん坊を可愛がる2人の子供たちの姿を想像した。
仲良く遊んでいたかと思えば喧嘩して、離れればいいのに何故かいつも一緒にいて…。子供たちがきょうだいで戯れる姿。想像だけで身悶えた。
そして、第2子の妊娠中に感じていた『これが最後の妊娠か…』という寂しさ。つわりがあって大変だった第2子の妊娠だったが、腹に生き物がいる感覚は正直クセになってた。
自分の意思と関係なく蠢く腹が面白くて仕方なかった。これが最後かと、そのときは寂しかった。
また妊娠すればあの感覚を味わえる…悪魔の囁きのようでもあった。
産後はなくなっていた夫婦の営みも粗方は復活してきたことも相俟って、旦那にまずもうひとり欲しいか意思確認した上で、私はとうとう切り出したのだ。
「6月中に妊娠出来れば、第2子と2歳差で産むことができる」
と。
それまで、お互いに曖昧なまま3人目の話題を出していたが、私のこの発言によってそれじゃ1ヶ月ちょっと頑張ってみるか、ということになった。
もし6月中に妊娠できなければそこから妊活はしない。そして、第2子と4歳差で産めるようになる再来年にまた、妊活するかどうかを相談しよう、と。
リミットはたった1ヶ月、見切り発車もいいとこな妊活。
しかも、旦那が多忙すぎるせいでなかなか3〜4日に1度なんて頻度のタイミングをとるのは困難であった。
その為、私が帰宅して子供のお迎えまでに晩御飯の支度をにまわしていた30分の時間を、タイミングをとる時間に当てた。正直、そのときくらいしかなかった。夫婦二人だけというのが。
もう本当に色気もクソもない、ただの作業だった。あれは。
そんな日々で出来るわけないわと、私と旦那は思っていた。
思っていたから驚いた。検査薬に二本線が入った時は。
作業だろうと何だろうと、方法が同じなら出来るときゃ出来ると思った瞬間だった。
ただ…そう考えるとこの腹の子は、生まれるなら今っきゃねぇ!と慌ててやってきたんだろうな、と思う。
今回の妊活が上手くいかなかったとして再来年…と話していた訳だが、多分再来年は、もう妊活しないという結論になっていたと思う。
子供ふたりに前より手がかからなくなってきた、小さい子連れだと敬遠してた場所に行けるようになってきた、再来年はそんな時期だろう。
その時の私は…きっと、やっと安定した日々を崩したくないのと、これから新生児を育てる、つまりまた最初からをやる気力が、絶対にない。
夫婦の営みも戻ってきたとはいえ時間がないし性欲の減退は年々著しい。特に旦那は元からそこまで旺盛な方では無いので正直完レスになる日も近いだろうと思ってる。
そう考えると、腹の子よう来たなぁと、やっと歓迎の気持ちになれる。
慌てさせてしまってごめんなぁ。
まだ5ヶ月なのに激しいと感じる胎動は、感謝しろやと腹ん中から突っ込まれてるのかもしれない。