いつの間にかもう2018年、家を出てから一年が経とうとしている。
はいじからも言われたのだが、もう一年も。ついこないだ一緒に住み始めたように思う。
自分が主体の家事と、夫に合わせる起床時間。慣れない。慣れないながらに必死こいてやってたらいつの間にか日々が過ぎ去っていた。
子供が産まれたらもっと素早く時は通り過ぎるんだろうな。
ラインのタイムラインを見ていると、一度もやり取りしたことがないが繋がったままの、昔同じ職場だったお姉さんのブログをたまに目にする。
共に働いていた当時は、大人しそうな見た目と裏腹に機嫌の悪さというものを全く隠さず言葉もきつめの印象があった。
そんな彼女が書くブログは、幸せ一色だ。
私と同時期くらいに彼女も結婚し、そこから度々更新されるブログは、ひたすらに幸せな日々が綴られている。
最初こそ、働いてた頃の印象と全く違う、幸せそうな可愛らしい奥さん具合に面食らったものだが、よくあるものとしてあまり閲覧ことはなかった。
素敵な旦那さん、そしてすぐに妊娠、順風満帆な結婚生活。
そう、最近……何だかとても妬ましい。
自分が人の幸せをこんなに妬ましく思うなんて、と動揺した。
ブログなんて自分の書きたいことしか書かない。彼女だってもっと苦悩することがあるかもしれない。ただ、幸せだけを見せられているから妬ましい。それだけなのに。
因みにハイジにもこの思いを伝えようとブログを見せて段々話し合っているうちに、実は子供が後ろで泣き喚いてたり夫と上手くいってなかったりするかもしれない、自分は幸せですよと嘘の発信をしているかもしれない、等という意見に発展していった。
妬ましいという観点からだと、はいじの意見はとても鋭利だ。そんなネガティブ鋭利さを面白おかしく伝えられるはいじはやはり変なやつだ。無論褒めている。
これまで育ってきた家庭環境による価値観もあるが、どっか必ず綻びはあるはずだと思ってしまうのは寂しい人間の性だと思いたい。
妬ましいということは、自分は幸せでないのか？という話になる。
そんなことはない。幸せのはずだ。しかし問題は私にある。
まず客観的に見て、夫は決して多くは稼いでこないが真面目に誠実に仕事をして、優しさと人柄の良さが顔から噴出しているような男だ。
加えて子供の面倒見がとてつもなく良い。先日母の実家に夫と行った際、初めて会う従姉妹の幼い子供とごく自然に遊んでいた。
昔から、子供好きとまではいかないが妙に子供に好かれるせいで、職場の集まりで子供が沢山いるときは必ず子守役になっていたらしい。
初対面の人にすらいい人を捕まえたねと言われ、私の両親から言わせれば私には出来すぎた人。
そんな男と結婚しておいて幸せにクエスチョンマークが付くのは、全て私の責任である。
ひとつひとつ実に些細なことで夫に苛立つ。私はこーーんなに嫌だと思うことを表に出して、つまらないも嫌いもハッキリ口にするのに、貴様はどうだ、いつも大人の対応しやがって！である。
自分ばかりが嫌な部分を露呈させているのに、夫にそれを探り当てられないのが無性に腹が立つ。自分ばかりがクソな人間に思えてくる。夫の人の良さが妬ましい。
大っぴらに攻撃したい、でも攻撃出来るようなとこがない、八つ当たりしたい、したーーい！！！地団駄踏んでる子供のようだ。
自分がどんだけ大切にされているか、わかっているのにな。どんだけ幸せにしてもらってるか、身に染みてるはずなのにな。
要するに私は、人の幸せが妬ましいというより、幸せを公言出来る人がうらやましいだけだった。
自分の心の侘しさたるや。素直に幸せだと思えばいいものを。実に惜しいことをしている。
他人から見れば幸せそうに見えない家庭の人でも幸せに感じる人も居れば、私のように素直に受け入れず他人を妬む人も居る。
自分の心一つで幸せになれることもある訳だ。
DVだとか浮気性だとか虐待だとか明らかにちょっとあれなことは置いといてな。
とにかく私がやるべきことは、私を大切に思ってくれている旦那に感謝と思いやりを持たねばならない。
結構な周期で感謝と思いやりの心が欠如しまくるので、本当に私はいい加減にした方がいいと思う。
